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訪問歯科で誤嚥性肺炎を防ぐ

訪問歯科
2022年2月22日
虫歯の治療や歯の矯正等のほかに、口腔ケアに力を入れる歯科医院が増えています。口腔ケアは、高齢者に深刻な影響を及ぼす疾病の予防として欠かせません。しかし、歯科医院に通えない身体の不自由な高齢者等は、どうしたら十分な口腔ケアを受けられるのでしょうか?口腔ケアを受けるメリットや訪問歯科の利用法などについて解説します。
口腔ケアで肺炎を予防できる
口腔ケアを行う事で、適切な方法で歯を磨き、口腔体操などを行って、口腔内の衛生状態ひいては全身の健康を良好に保つことが出来ます。口腔内が清潔に保たれれば、疾病の原因となる雑菌が減り、誤って肺に唾液や飲食物などが入っても、肺炎といった重篤化しやすい病気にならずに済むのです。誰でも、たまに飲み物や唾が気管に入ってしまい、むせる経験があるでしょう。誤って口内の飲食物や唾液が気管に入る現象を誤嚥と呼び、その際一緒に菌やウィルスが肺に入って増殖すると肺炎が引き起こされ、誤嚥性肺炎という病気に罹患してしまいます。口腔ケアをしっかり行うと、口腔内の細菌が減少するだけでなく、嚥下能力も高まって、誤嚥性肺炎の予防につながります。

高齢者の死亡原因となりやすい肺炎
日本人の死因は、癌や心疾患が主な原因とされていますが、その次に多いのが肺炎です。肺炎で死亡する患者の90%以上が後期高齢者となっており、90歳以上の高齢者の死因の第2位は肺炎なのです。高齢者は癌に罹患しても進行が遅い事も多いですが、肺炎は急激に全身状態が悪化する為、高齢者にとっては肺炎最大の脅威だと言っても過言ではないでしょう。そして、高齢者が肺炎に罹患する主要な原因としては、誤嚥が挙げられるのです。70歳以上の高齢者が肺炎になる原因のおよそ80%が、誤嚥性肺炎だと言われています。

誤嚥性肺炎の原因と症状
高齢者は免疫力が下がるだけでなく、唾液も出にくくなり、嚥下障害を起こしやすくなります。若い人は気管に異物が混入しても、反射機能により排出する力がありますが、高齢者は吐き出す力が弱く感覚もにぶくなる為、細菌や異物が気管に留まってしまうことも珍しくありません。したがって、高齢者が飲食物や唾液を飲み込もうとした際に、間違って気管に入ってしまうと、激しく咳込んで苦しむだけでなく、菌やウィルスが肺に入って誤嚥性肺炎に発展してしまうリスクが高くなります。また、高齢者が横になっている間にいつの間にか胃の内容物が逆流して誤嚥を生じることもあります。特に、口腔内の衛生状態が悪い高齢者は、菌が口腔内に繁殖しやすく、少量の唾液が気管に入るだけでも誤嚥性肺炎を引き起こしかねません。また、いったん誤嚥性肺炎にかかると、気管の粘膜が傷つけられ、ますます異物を排出しにくくなるという悪循環に陥るでしょう。高齢者が誤嚥性肺炎にかかっても、特に激しい咳や発熱などの典型的な症状を伴わないことも多く、肺炎が進行してしまって手遅れになる事例も少なくありません。

口腔ケアを受けて免疫を向上させよう
口腔ケアは、口腔内を清潔に保ち、口腔内の筋肉を意識的に動かすことにより、嚥下や摂食が円滑になって誤嚥を予防するだけでなく、免疫を上げる効果もあります。免疫力が上がれば、誤嚥があっても肺炎に罹患する可能性も低くなります。口腔ケアは歯磨きや口腔体操など自力で可能な部分もありますが、歯科医院に行けば、歯科医や歯科衛生士といった歯科医療従事者が、専門的で効果的な口腔ケアをし、その方法を指導してくれるでしょう。

歯科医院に通えない高齢者や障がい者も、訪問歯科を利用すれば、口腔チェックを受けて個人に合った口腔ケアを提案してもらえます。口腔ケアを充実させることで機能的口腔ケアで「食べる」「話す」という生活の機能を維持する事が高齢者の生活を守り支える柱の1つとなる事でしょう、病気にかかりにくくなるうえ、食欲が増して栄養状態が向上し、生活全体の質が改善されるでしょう。

無料で参加できる口腔ケア講習会
誤嚥性肺炎の予防には口腔ケアが欠かせないのですが、自力で可能な口腔ケアがあることも忘れてはいけません。口腔ケアの方法は様々で、個人に合った適切なメソッドを学ぶことが重要です。訪問歯科の歯科医師や歯科衛生士は、患者宅を訪問して直接口腔ケアを行うだけでなく、定期的に口腔ケアの講習会を無料で開催しています。高齢者自身だけでなく、高齢者を介護する家族や介護職員なども、口腔ケアの無料講習会に参加すると役に立つでしょう。実際に介護施設では、介護スタッフが講習で学んだ知識を生かして積極的に口腔ケアを提供しています。

訪問歯科で誤嚥性肺炎を予防しよう!
高齢者の死因となる肺炎の多くは誤嚥性肺炎です。誤嚥性肺炎を予防するため、適切な口腔ケアが欠かせません。口腔ケアで、口腔内の菌やウィルスが減れば、免疫も向上します。もっとも、高齢者が自力で口腔ケアを行うことは容易ではないでしょう。歯科医院に通うことが難しい高齢者は、訪問歯科を利用し、定期的に歯の検診と口腔ケアを受けることが望ましいと言えます。認知症の進行など口腔ケアを嫌がったりする場合でも、ちょっとしたコツやポイントをつかむとスムーズにいく事もあります。歯科医師・歯科衛生士の専門的な支援を受けながら無理せず継続出来る口腔ケアを確立していきましょう。

訪問歯科を利用してみましょう
イノマタデンタルクリニックでは、ご自宅への訪問からご入居者がいる施設、病院などへの訪問歯科も行っています。治療を行ったり入れ歯を作っただけでは不十分な「唾液を出す」「噛む」「飲み込む」などの専門的な回復トレーニングやケア方法を行っております。歯科医院に通うのが困難な場合でも治療をあきらめない事が大切です。分からない事、心配な事があれば気軽にご相談ください。

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