お悩み相談
りらく世代の歯科相談室
68歳 無職 男性
第4回「噛む」ことが脳の活性化につながる!?
趣味を楽しもうにも、なんだかやる気が出ない…。意欲を出すには、実は「歯」の役割が大切!?
3年ほど前に歯周病で歯が抜け、今は部分的に入れ歯や、歯が抜けたままの状態です。食事の際はよく噛めないし、入れ歯が外れないかと気にかかって、食事が楽しくありません。そのせいか友人と出かけるのもなんとなく避けるようになり、家で趣味の読書をすることが多くなりましたが、最近はそれも気が進みません。やはりきちんと噛めるように入れ歯を作り直した方がよいでしょうか?
噛めないことで食事が面倒 人と会うことも消極的に
食事は単に栄養を取り入れるだけではなく、味わいや匂い、色合いなどを楽しむものですよね。家族や、友人と一緒の食事はもっと楽しく、生活にハリを与えてくれるものではないでしょうか。確かに、今回のようなお悩みがあると食事が楽しめなくなってしまいますよね。患者さんから、よく噛めないことで食べる事自体が大変な作業となり、食事が疎ましくなってきたとの訴えを時々聞きます。食事を減らしたり、丸呑みすることが増え、食事が楽しめなくなるようです。また、人に入れ歯と知られたくない、入れ歯が外れそうで気になるなど人と会うのが嫌になることもあります。
そうすると次第に物事に対する気力が失われ趣味にも興味を示さなくなってきます。これは認知症やうつ病への第一歩となるのではないか、と私は考えています。
元気とやる気が"噛むバック" しっかりと欠けた歯の補修を
噛むことと脳の活性化は、学問的に関連があると証明されており、噛むときの刺激が脳を活性化させ物事に対する意欲が湧いてくるのです。きちんと噛めることは、生活にハリを取り戻すことだと思います。よく噛める、積極的に友人との食事会や読書を楽しめる、そんなハリのある生活のために、かかりつけの歯科医にぜひ御相談されてはいかがでしょうか。
掲載情報についてのご注意
信頼性の高い情報発信に努めておりますが、病状などは個別のものになりますので、皆さまに同じように当てはまるものではございません。掲載内容はご参考程度にとどめて頂き、実際の診査・診断については医療機関を受診し検査等を受けて下さい。