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りらく世代の歯科相談室
78歳 主婦 女性
第21回 自宅で受けられるお口のリハビリ!
友人の夫が誤嚥性肺炎で入院。 食事中にむせる夫の健康が心配…
自宅介護だった友人のご主人が、食事中にむせるようになってその後「誤嚥性肺炎」で入院されました。今は病院で胃に栄養を直接いれる「胃ろう」をしていて、とても可哀そうと話をしていました。私も夫を自宅介護していますが、食事中にむせる事が増えてきたので、同じようにならないか心配です。予防する手立てなどはないでしょうか?
高齢者に多い「誤嚥性肺炎」
肺炎で入院し、さらに胃ろうの手術まで必要になるのでは…という不安なお気持ちお察しします。「誤嚥性肺炎」は、食べものや唾液が誤って肺に入り炎症を起してしまう病気で、老化などによって飲み下しなどのお口の機能が衰える事で起きやすくなると言われています。誤嚥性肺炎の場合、口からの食事を避けるために、胃に管を入れ直接流動食を入れる「胃ろう」という治療を受ける事が多いようです。手術でお腹に穴をあけたり、食事の楽しみが制限されることで、ご主人の「生活の質」まで低下させてしまう心配があります。噛む・飲み込む機能を維持・向上し、むせを抑えて誤嚥性肺炎を予防するために、リハビリが大切です。「訪問歯科」で、リハビリや、 むし歯治療・入れ歯調整も
お口の機能のリハビリは、専門スタッフのいる歯科医院で受けられます。リハビリによって、食事中にむせることが減り食事が上手にとれるようになった患者さんや、ペースト食だった患者さんが、好物のキュウリを口にできたりと、嬉しい事例がたくさんあります。一方「リハビリさせたいけど付き添いしての通院は困難」「むし歯、入れ歯の不具合もある」という場合は「訪問歯科」というサービスもあります。これは、歯科医や歯科衛生士がご自宅まで訪問して虫歯治療、入れ歯の調整、リハビリなどを行います。保険が適用され、当院の場合は交通費も頂いていません。ご主人のため、まずはかかりつけ医やケアマネさん、在宅ケアに力を入れている歯科医院へ相談されてはいかがでしょうか。
掲載情報についてのご注意
信頼性の高い情報発信に努めておりますが、病状などは個別のものになりますので、皆さまに同じように当てはまるものではございません。掲載内容はご参考程度にとどめて頂き、実際の診査・診断については医療機関を受診し検査等を受けて下さい。